はじめに
最初の緊急事態宣言から2年あまり。
少しづつ基に戻り始めている部分があるとはいえ、まだまだ気を抜けませんね。
今回は、介護の現場がどんな影響を受けたのか、いま現在どんな取り組みをしているのか。
その一端を紹介させてください。
「エッセンショナルワーカー」って言葉をよく聞いたね。
介護は仕事なくなったりはしなかったでしょ?
介護度の低い方がデイを休まれるケース多かったから、
パートさんが勤務削られたりとかはあったよ。
マスクの徹底
職業柄、コロナ以前からマスクの着用率は高かったのですが。
介護職も利用者さんにも徹底!となると、思いがけない影響がありました。
顔の下半分が隠れてしまうので、表情が読み取りづらくなり
意思の疎通が難しくなることが増えてしまいました。
耳が遠かったり、認知症で言葉をストレートに理解するのが難しい方が多いので、
普段通りに説明や指示が通らなくなってしまいました。
普段のコミュニケーションが、いかに表情に頼っていたのかと
気付かされました。
身振り手振りや目の表情、言葉の抑揚を大盛り…
いや特盛に(笑)するくらいで対処するようにしました。
ジェスチャーや、同じ動作を一緒にやってみせる
というのは普段から有効な方法です。
マスクの徹底で良いこともありました。
まずは幸運なことに感染者を出さなかったことですが!
毎年必ず1人はインフルやウイルス性の腸炎にかかってしまっていたのですが、
ここ2シーズンは0人で乗り切れました。
改めて、マスクや消毒、換気など基本的な対策の大事さを思い知りました。
行事が行えない
屋内、野外問わず集団での行動ができなくなってしまいましたので、
定期的に行なっていたイベントは全て中止せざるを得ませんでした。
生活する上で刺激はありすぎてもよくないけど、 ただただお部屋で過ごすだけではどうだろう?
歳をとったからってイベント的な楽しみが何もないのはよくないんじゃないか。
という思いで行事を企画していたので、ただただ残念でした。
その間に亡くなった方に対しては特にそう思います。
現状、イベントも可能な方法を模索して行えるようになりました。
2022年春に、作品展を2年ぶりに開催することができました
これは利用者さんたちが普段のお稽古で作り上げた作品(書道、絵画、手芸など)を
ギャラリーに展示するという催しです。
普段の活動の制限
僕は、小規模多機能型居宅介護 という形態の施設で勤務しているのですが
外出が可能なので、ウオーキングや食材の買い物、地域の防犯パトロールなどを
活動として利用者さんと行なっていました。
これができなくなると…
・運動量の低下
・地域との関わり
・役割を持てなくなる
といったリスクが発生してしまいます。
対応としては、室内で行える軽い運動や脳トレ、個別での敷地内の散歩など
できることを模索して行なっていました。
しかし、困ったことに
普段からやっているとすぐに飽きてしまうんですね笑
YouTubeで健康体操を配信しているチャンネルには
すごく!お世話になっています。
スタッフそれぞれに工夫をして、、飽きの来ないよう活動を提供しています。
現状としては、買い物や地域のコミュニティセンターを借りての体操などを
段階的に再開していこうかな?
という段階です。
おわりに
今回の内容をかんたんにまとめますと…
・マスク着用の徹底によって、表情によるコミュニケーションが難しくなった
→他の感染症に罹ってしまう利用者は大幅に減った
・行事や日々の活動に制限ができ、お年寄りに楽しみを提供するために工夫が必要になった
→スタッフ個人がレクの内容をよく考えるようになった
→規模や場所を選んで、行事も行えつつある
以上、コロナ禍が介護の現場に与えた影響について、ほんの一例として紹介させていただきました。
じっさい、まだまだ緊張感あるもんなの?
気は抜けないし、制限も強いままだけど。
コロナ禍の業務自体には慣れたって人が多いと思うよ。
本当に個人的な感想というか、グチになってしまいますが…
コロナ1年目は、スタッフの人間関係がギスギスしてしんどかったです笑
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