介護士が底辺職か真面目に検証してみた【底辺職ランキング10位】

【底辺職ランキング10位】「介護士」について検証してみた
目次

はじめに

このところSNSなどで、「底辺職ランキング」というネット記事が話題となりました。

内容はともかく、自身の職業が「底辺」と言われたら悲しいものですよね。
実際、大多数の意見はランキング自体が不謹慎である、といったものだったと思います。
僕も同意見です。

ここ10年ほどで介護士の社会的なイメージは上がっているのではないか、
と考える機会が増えていたのもあり。

せっかくなので感情論抜きで、「介護士は底辺職か」現職介護士の目線で真面目に考えてみようと思います!

介護じぞう

ちょっと怖いですけど笑!

「底辺職」の定義

まずは元記事から底辺職の定義を確認してみましょう。

特徴としては、
①肉体労働である
②誰にでもできる仕事である
③同じことの繰り返しであることが多い

デメリットとして、
①年収が低い
②結婚の時に苦労する
③体力を消耗する
と定義付けられています。

そして、介護士が底辺職と思われてしまう理由としては、
誰でもでき、給料が安く、きつい仕事
と思われているから、とされています。

一方で、記事の執筆者の意見として
「高齢者が増えてきた社会では、必須の職業だと言えます。
自分が将来お世話になるかもしれない職業を底辺だと馬鹿にするのはやめておきましょう。」
といったフォロー(?)もされています。

介護じぞう

必須でなくて将来お世話にならないのであれば…?
とか勘繰ってしまいますね

ITじぞう

感情出とるぞ。

検証してみた

では実際に、介護士がこれらの要素に当てはまるのか検証してみましょう。
項目は僕の方で新たにピックアップしました。

❶給料が低い
介護士の平均年収は340万円と紹介されています。
令和2年度介護従事者処遇等調査結果によると、 介護職の平均月収は21.8万円となっており、
おおむね正しい数字ですね。
一方、令和に入ってからの日本人の年収の平均値は433万円 中央値は約399万円です。
平均を下回っているのは事実で、就職する上でネックになる可能性はありそう…

当てはまる?

ただ、介護士の年収は上がり調子です。
人手不足解消のための処遇改善手当など、国をあげて賃上げを図る流れにはなっています。
頑張る介護士のためのボーナス?処遇改善手当について

❷身体的な負担が多い
介護士の職業病とも言えるのが、慢性的な腰痛です。
あるアンケート結果では、現在や過去腰痛を患った職員の割合が75.8%でした。
調査対象が身体介助の多い施設である印象は受けましたが、働く上でのリスクに違いはありませんね。

一部当てはまる

もちろん、身体介助の少ない施設形態や働き方は選べると思います。

介護じぞう

この2項目は、介護士が働く上でのデメリットと感じている割合が高いです。

❸誰にでもできる仕事
この項目に関しては、「無資格でも働ける」という意味では当てはまります。

しかし実際に働くと、医療や心理学、ボディメカニクスの知識が求められる場面も多いです。
「間口は広いけど、勉強が必要」と言った感じでしょうか。

あまり当てはまらない?

❹同じことの繰り返しであることが多い
場合によっては数分刻みでタイムスケールが組まれている施設は存在します。
しかし、そもそも人間相手の仕事なので、毎回同じはあり得ないです。
むしろ、ルーティンの中での小さな変化に気づいて対応することが求められる仕事です。

当てはまらない

❺結婚の時に苦労する
介護職はよく「男性が寿退職する仕事」と呼ばれていました。
収入とイメージが主な理由だとは思いますが…
肌感覚になってはしまいますが、そういった話を聞くこともだいぶ減りました。
介護士へのイメージは向上しているのではないでしょうか。

あまり当てはまらない

ITじぞう

じぞうは結婚してないけどね。

介護じぞう

…ま、周りの人は結婚したり家建てたりしてます…

検証結果と所感

今回の検証結果としましては、

介護士が元記事で言うところの「底辺職」にばっちり当てはまるかは微妙。
だが、給料と身体的負担という業界が持つ問題については指摘されている。

とさせていただきます。

最後に僕自身の所感ですが、
・あえて真面目に調べてみたら、今の介護業界の課題を知ることができた。
・「世の中からどう思われているか」と言う目線も、たまには必要?
・職業に対するイメージは人それぞれだが、それによって他者の人格まで貶めてはならない。
と感じました。

介護じぞう

介護は特別きつい仕事というわけではないと思います。
だんだん『普通の仕事』というイメージになっていくと嬉しいです。

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