はじめに
介護のお仕事の中でもおフロ、入浴介助は重要な位置を占めるものです。
利用者さんの身体の清潔を保つだけでなく、一対一で接する貴重な時間でもあるのです。
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介護施設に通う一番の目的がおフロ、という方も多いです。
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家族からしたら、「ちゃんと身体を洗えてるのか?」とか
「転んだりしたら…」とか心配も多いんだろうね。
なのですが…。
「フロなんか入らない!」
「家で毎日入ってるから」
などなどの理由で拒否されてしまうことも多いのが入浴介助なのです汗
なので今回は、僕が10年弱介護の仕事をしてきた中で
おフロの拒否にどう対応してきたか。何を大事に取り組んでいるのか。
実例を交えながら紹介させてください。
心のハードルを下げる
拒否の原因は様々あるかと思いますが、
「おフロ自体が嫌い」というよりも、「なんとなくめんどくさい」といった方が多い気がします笑
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そして、そういった方に限っていざ湯船に浸かると
気持ちよさそ〜にされることが多いです笑
一口に「おフロに入る」といっても、
まずは椅子から立ち上がって、脱衣所まで行って服を脱いで…
と様々な工程がありますよね。
身体が思うように動かせない方にとっては、心理的なハードルが高くなっていてもおかしくないのでは…
と思います。
まずは「立ち上がる」心のハードルだけでも下げられないでしょうか。
「トイレなど立ち上がったタイミングでお声がけする」
「お手伝いをお願いして、少し身体を動かした後に誘ってみる」
などでしょうか。
丁寧に説明する
何かのついでに誘う、という話をしましたが…
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一歩間違うと、騙してるみたいにならない?笑
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そこの線引きは、いつも悩んでいるよ!笑
とはいえ、普通にお誘いしただけではご納得いただけないケースも多々あります。
そこで、過去うまくいったケースをひとつ紹介させてください。
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知り合いの看護師に上衣と聴診器を借りて、
「健康チェックでおフロのご様子をみさせてください」
とお声がけしたところ、納得していただけました。
それっぽい格好で丁寧に言葉を尽くせば、説得力が増すのでは?
という作戦だったのですが…
嘘をつくのは嫌だったので、決して「看護師」と名乗らないように注意していました笑
最初は長々とおフロの重要性を説明したり、問診めいたやりとりを挟んだりしましたが、
徐々に普通の服装に変えてゆき、声かけも自然なものに変えることができました。
ご批判もあるかと思いますが、
ご納得の上で定期的に入浴していただけたので、個人的にはグッドアイデアと思っております。
臨機応変に
もう一つ、面白い解決策を紹介させてください。
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ズバリ、「一緒におフロに入ってもらう」ことです!
「おフロに入れる/入れられる」
という関係ではなく
「同じ立場で、一緒におフロに入る」
という関係作りが心のハードルを下げてくれたのでしょうか。
会社のコンプラや設備によっては難しいかも知れませんが、
(介護職にとって心のハードルが高いかも知れませんね笑)
なかなか面白いアイデアでないでしょうか。
応用テクニックとして、
「利用者さん2名プラス介護職1名の、計3名で入浴」
というのもありました笑
頼まれごとをすると嬉しそうに手伝ってくれる利用者さんに対して、
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「〇〇さんがなかなかおフロに入ってくれなくてね…」
一緒に誘ってもらっていい?
みたいな感じで頼まれてもらう、というものでした
それこそ騙すような形にならないよう気をつける必要はありますが…
「その方の性格を踏まえて、気持ちよくおフロに入っていただく」
という課題はクリアできていたのではと思います!
おわりに
お風呂への拒否が強い利用者さんに対応する際、僕が気をつけていることをまとめます。
いきなりおフロに誘うのではなく、他の作業を挟むことで心のハードルを下げる
納得してもらえるよう、丁寧な説明や説得力が増すような演出(?)を心がける
失礼にならない範囲で、自由な発想で臨機応変に誘い方を作り出す
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入浴介助は僕も大好きな業務のひとつです。
まだまだ話したいことがたくさんあるので、また違った切り口で
取り上げてみたいです♪
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