はじめに
介護の仕事をしている方にとって避けては通れないのが、介護記録をつける業務です。
スタッフやご家族との情報共有から、何かあった時の証拠まで。
「事実を正しく残す」のが記録の目的ですから、適切な表現が必要になります。

しかしながら、文章苦手!記録嫌い!
っていう人が多いのも確かです笑
そこで今回は、最低限避けるべきNG要素3点と、その対策法を紹介してみようと思います!
記録に苦手意識のある方にこそチェックしてもらいたいので、なるべくシンプルに説明しますね♪
客観的でない
冒頭でも話した通り、記録の最大の役割は「事実を正しく残すこと」です。
そのため、推測とか個人の印象は取り除かなければなりません。



「誰がいつみても同じ内容だと理解できる文章」がベストです!
ひとつ例文を出してみましょう。
よく見る記録の文章ですが、実は客観性が欠けています!
「良く眠れているかどうか」は、他人に判断することができません。



実は目を瞑っているだけ…もありうるよね。
対策としては、
「見た目や音からわかること」で説明すれば大丈夫です。
例文のようなシチュエーションでいうと…
といった表現が適切でしょう。
あるいは利用者さんの発言を引用してもOK。
みたいな感じ。
5W1Hがない
「5W1H」と聞くと、なんだかビジネス研修でも受けている気分になるかもしれませんが笑
When:いつ
Where:どこで
Who:だれが
What:なにを
Why:なぜ
How:どのように
日常会話でも、「事実を明瞭に伝える」ために有効なスキル、考え方とされています。



でも、常に5項目を意識するのはムズイ!
と言うことで、ここでは「ひとつのストーリーを描く」方法で大体なんとかしてみましょう!
具体的には、
【利用者さんの様子や行動】 → 【どう対応したか】 → 【結果】
この流れに当てはめて文章を書いていきます。
例えば、
といった感じ。



普段の業務も、順を追って書けば5W1Hを大体クリアできます。



例文になのは「いつ、どこで」だから、そこだけ付け加えれば完璧だね。
語尾が「ですます調」になっている
語尾には、「ですます調」と「だである調」が存在します。
介護記録には、必ず「だである調」を使うようにしましょう!



「〜だった」「〜されていた」などで統一されていればOKです。
ふたつの語尾には
「ですます調」…印象が柔らかくバリエーションに富む反面、事実関係がぼやける
「だである調」…味気なく堅いが、事実が明瞭に。言い切るので主張もはっきり伝わる
といった特徴があります。
冒頭で申し上げた通り、記録の目的は「事実を正しく残す」ことですので、
「だである調」が適切、と言うわけです。



こういうBlogとかの文章は、柔らかい「ですます」がベターだね。
おわりに
簡単にまとめてみますと…
介護記録を書くうえでの注意点は
①客観的でない ②5W1Hがない ③語尾が「ですます調」になっている
それぞれの対策としては
❶見た目や音でわかることを文章にする ❷ストーリーで説明する ❸「〜だった」「〜されていた」に統一
となります!
専門用語をたくさん使ったり、難しい文章じゃなくても大丈夫。
以上のポイントに気をつければ、記録としてきちんとしたものになるはずです。



記録は簡潔に短時間で済ませて、
利用者さんとのコミュニケーションに時間を使いたいですね♪
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