今回は介護福祉士という資格について、どういった資格なのか、取得するメリットや、僕自身の経験について紹介したいと思います。
介護福祉士ってどんな資格?
まず、介護福祉士という資格について、社会福祉士及び介護福祉士法という法律の条文から一部抜粋します。
「専門的知識及び技術をもつて、身体上又は精神上の障害があることにより日常生活を営むのに支障がある者につき心身の状況に応じた介護を行い、並びにその者及びその介護者に対して介護に関する指導を行うことを業とする者」
と定義されています。
ちょっと難しいですね…
簡単にいうと「介護福祉士」とは、介護分野で唯一の国家資格のであり、かつ、介護福祉士国家試験に合格した人だけが名乗れる名称独占の資格です。
ちなみに、「介護士」という資格はなくて、介護の仕事に従事する人全体を指す呼び方になります。
「介護職」とか「ヘルパー」といった呼び方も同様です。
なので、「介護福祉士」は、介護業務に携わる人たちの中でも、より専門的な知識と技術を有していると国に認められた資格、ということになります。
介護福祉士になるには?
介護福祉士になるには、大きく三つのルートがあります。
- 介護施設での実務経験を積んで取得するルート
- 福祉系高校を卒業して取得するルート
- 介護福祉士養成施設を卒業して取得するルート
今回は①の実務経験ルート、介護施設で働きながら資格取得を目指す方法を前提に解説します。
このルートは、試験を受験する人のうち8割以上を占めます
受験資格は下記2点を義務付けられています。
- 「対象となる施設(事業)及び職種での従業期間3年(1,095日)以上、かつ従事日時540日以上」
- 「介護職員実務者研修」の受講
この「実務者研修」という講座は、標準受講期間が6ヶ月となっているので、上位資格である介護福祉士を目指すには、早いうちから受講スケジュールを考えておく必要があります。
その後に受験する「介護福祉士国家試験」は、文字通り介護福祉士資格を取得するための試験で、筆記試験と実技試験が年に各1回ずつ実施されています。
ただ、「実務経験ルート(今回解説しているルート)」の場合、実技試験は免除となりますので、「筆記試験に合格すれば晴れて資格取得!」となります。
介護福祉士になるメリット
2020年の介護職の平均給与額は、
厚生労働省「令和2年(2020年)度介護従事者処遇状況等調査結果」
・介護福祉士:329,250円
・保有資格なし:275,920円
となっています。
資格を持っている方が、平均給与が高いこと、上位資格になるほど上がっていることがわかります。
また、転職の際に、即戦力として活躍できる人材であることをアピールするには、スキルや経験を客観的に認めてもらうのは大事だと思います。
その点、介護福祉士資格を持っていれば、介護職として高度な知識や技術、経験を身につけていることの証しとなります。国家資格ですしね。
このように、「給与面」だったり、「転職や再就職の際に有利」であるという大きなメリットがあると思います。
取得してよかったこと
僕が介護福祉士という資格を取得してよかったことは、2つあります。
①充実感、達成感
実際に介護の現場で3年間働いた!という充実感、達成感を得られました。
僕は全くの未経験から介護の仕事を始めました。
受験資格を得るまでの3年間でも、大変なこと、努力が必要だったこと沢山ありましたので、そういった経験が目に見える形になったのは単純に嬉しかったです。
②責任感、リーダー的な役割
より責任感を持って働くようになりました。
メリットの項目でも書きましたが、資格を持っているということは、当然一定以上の経験や知識、技術を持っていることを期待されるはずです。
現場ではリーダー的な役割を求められることも増えましたし、介護のプロであるという自覚がより芽生えるきっかけになりました。
まとめ
「介護福祉士」という資格は介護分野における国家資格であり、より専門的な知識や技術、モラルが求められる資格です。
一番ポピュラーな取得方法としては、こんな流れになります。
- 3年以上介護施設などで実務経験を積む
- 「実務者研修」を受講
- 「介護福祉士国家試験(筆記試験)」を受験
資格取得のメリットとしては、社会的な信頼から、給与面でプラスになる傾向にありますし、転職の際にも有利に働くことが多いと思われます。
今回は介護福祉士という資格についてザックリと解説してみました。
今後、介護福祉士シリーズという感じで、筆記試験が不安な方への直前アドバイスなども解説していきます。
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