はじめに
先日、中田敦彦さんのYouTubeチャンネルにて介護の話題が取り上げられました。
内容としては、
「介護についてほとんど知識のない人が最低限備えておくべき知識を紹介する」
といったもの。
とても分かりやすくまとめられていました。
それを受けまして今回は、現役介護職目線での補足や感想など徒然に述べてみたいと思います!
介護認定について
介護度を決めるための面談において、
「お年寄りが自分よりも若い認定委員に気を張ってしまって実際よりも低い介護度がついてしまう」
というお話が紹介されていました。
自分がアレコレできない、とは認めたくないもんね。
介護度が思ったよりも低くなってしまう要因として、多い例をもう一つ紹介します。
「お年寄りが本番に強すぎて普段以上のパフォーマンスを発揮してしまう」
というものです笑
面談では、心身についての聞き取りなどが行われるのですが、
普段思い出せないはずの住所を、認定委員にすらすらと言えてしまう
といったことが起こったりします。
特に、「お客さんには丁寧に応対しなければ!」といった馴染めな方に顕著な気がします。
すらすら言えること自体は良いことなんですけどね!
介護度に応じて利用できる介護サービスの内容も変わってきますから、ご家族としては困惑してしまいますね。
対策としては、動画でも紹介されていた通り
・家族として困っていること、心配なことをあらかじめ文書にまとめておく
・なるべく現状を知っている家族が立ち会う
・面談時に現れていない異変についても、正直に話す
などが挙げられるでしょうか。
ケアマネ選びについて
動画の解説にもあった通り、ケアマネ(ケアマネージャー)は
利用者さん(と家族)と介護施設との橋渡しを担う存在です。
「こういうことで困っている」「こういうケアを受けさせてあげたい」というニーズに対して
様々なサービスを組み合わせてケアプランを作成します。
「コミュニケーションなので、相性は大事」というふうに解説されていましたが、
ここの関係がうまく機能していないと色々と問題やストレスを抱えてしまうかもしれません。
そこで、「個人的に気をつけたほうが良いケアマネの特徴」を3つ挙げてみます。
同業者批判だ笑
理由は真っ当だと思うので怒らないでください…汗
①本人や家族の悩みを聞かない
職務上論外ではあるので、要注意かと思います。
②青写真がありすぎる
ケアプランを作成する以上、ある程度自信を持って提示することは必要です。
ですが、「こうしたほうが良い!」という圧が強すぎると、本人や家族は悩みを言いづらくなってしまいます。
専門用語を多用しても同じようなトラブルに繋がったりします。
「このケアマネさん押しが強いな」と感じたら変更を考えても良いかもしれません。
③自社サービスだけでなんとかしようとする
心身の状態や性格は人それぞれですので、様々なサービスを柔軟に組み合わせて提供するのが理想的ではあります。
(きちんと理由や根拠があれば自社のみでも全然問題ないと思います)
そこで逆説的にいうと、
「他社サービスも積極的に活用するケアマネさんは、良いケアマネさんの可能性が高い」
ということになるでしょうか。
最後に、どうしても今担当のケアマネが合わない、不満がある、という場合
ケアマネを変更することができます。
不安を感じたら、地域包括センターやケアマネの所属事業所に相談するのが良いでしょう。
介護は、その人の人生の一大イベントです。
個人的には、ケアマネの変更を遠慮することはないと思っています。
介護職からの補足:認知症カフェについて
「もうちょっと気軽に介護について相談したりできないの?」と思われた方のために、
「認知症カフェ」を紹介させてください!
カフェといっても、よくある飲食店とは趣が異なります。
介護の当事者の、家族、知人、地元の人々から認知症について気になっている人まで。
あらゆる人が集まり自由に交流する場所、といった感じです。
月に1〜2回、1回2時間程度で催されることが多いのですが、
介護の専門家が常駐しておりますので、簡単な相談などもすることができます。
聞いたことなかったけど、どこでやってるの?
地域包括センター(包括)に問い合わせるか、自治体によっては
HPで公開しています!
全国の認知症カフェを検索できるサイトもあるので、興味のある方はぜひ調べてみてください!https://nakamaaru.asahi.com/cafe/
おわりに
最後に、感想を少し述べてみます。
すごいな、と思いました。
小学生の読書感想文以下だな。
冗談はさておき、普段仕事として介護に携わっていると世の中の人たちの視点を忘れてしまいます。
社外の方とイベントの打ち合わせをしていた際、
『「介護」と「楽しい」が結びつかない』
という会話になり、色々と考えさせられました。
僕は「介護をカジュアルに」をテーマに半年ほど前からYouTubeとBlogをスタートしました。
なかなか道のりは果てしないですが、あらためて頑張ろうと思える内容でもありました。
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