【今から】認知症予防【シリーズ介護予防】

【今から】認知症予防

脳や心の問題「認知症」について、

  • 認知症とは、どんな病気なのか?
  • 認知症になると、どうなってしまうのか?
  • 治療・予防はできるのか?

といったことを解説してみようと思います!

「なんとく名前は聞いたことある」って方が多いんじゃないでしょうか。
なるべく専門用語を使わずに、わかりやすさを優先して解説していきます!

結論から言います。

認知症の予防は、難しい…けど生活習慣を見直すと効果がありそうです。

ちょっと歯切れが悪いんですが、その理由も説明いたします。

目次

認知症ってどんな病気?

認知症って何?

イメージ的に近い言葉として、「痴呆」とか「ぼけ」という言葉もありますが、なんとなく馬鹿にしたようなニュアンスが含まれてますよね。
例えば、自分のおじいちゃん、おばあちゃんが「ボケ老人」とか呼ばれたら悲しいですよね。

そういうわけで、差別とか偏見を産まないために、2004年に「認知症」ということばが作られました。

また、「アルツハイマー病」という言葉もよく聞くかもしれません。
認知症にはいくつかの種類があるんですが、その中で一番多いのが「アルツハイマー型」という種類です。
「全体の70%以上」と言われています。

なので、「アルツハイマー病」と「認知症」は、大体同じ意味で使われることが多いんじゃないかと思います。
この記事でも、そんなイメージで書いていきます。

発症する原因

完璧にわかっているわけではないんですが、脳が活動すると、老廃物…ゴミが出ます。

普通はゴミ出しして綺麗にできるんですが、ゴミ出しの機能が衰えると、どんどんゴミが溜まって脳が縮んでしまいます。

そうすると、脳が正常に機能しなくなって、記憶したりとか、身体を動かすのに支障が出てしまうという感じです。

この、ゴミ出しがうまくできなくなる最大の理由は「加齢」、つまり「歳を取ること」と言われています。

昔は、高血圧とか、糖尿病が引き金になる種類の認知症が多かったんです。
それから高齢化が進んで「アルツハイマー型」が割合的に増えた、という話です。

現在20歳の人の半分は100歳まで生きるという話、聞いたことありますでしょうか?
お年寄りが増えると言うことで、「認知症」はますます身近な問題になっていきそうです。

では、認知症になると、生活はどう変わってしまうのか?
ほんの少しだけ、例え話を交えて、説明してみます。

認知症になったらどうなる?

ちょっくら想像しながら聞いてみてください。

あなたは朝起きて、仕事に向かうため駅に向かっています。

いつもの時間に、いつもの電車がやってきて、乗り込みました。

しばらく電車に揺られて、ふと我にかえった時、

「自分がなんのために電車に乗っているのか、どこから来て、どこに向かっているのか」

わからなくなってしまいました。

周りの風景を見てなんとか思い出そうとするのですが、

初めてきた場所のようで、さっぱり思い出せません。

少しして、どうやら自分と顔見知りらしい人に話しかけられ、

しばらく話しているうちに、会話の内容から

自分が会社に向かっているらしい、目の前の人は同僚であるらしいとわかりました。

一緒の駅で降りられて、なんとか会社にたどり着くことができました。

会社についたあとも心配ですが、何が起こっていたのか、説明してみます。

認知症の症状の一つに、「記憶障害」というものがあります。
さっきのトラブルは、脳の「記憶する」という機能がおかしくなって起きたものなんですね。

よくいう「物忘れ」とは、少しだけ違いまして、

「物忘れ」だと「降りるタイミング」を忘れて、後で気づく感じ。

「記憶障害」だと「会社に向かっていたこと自体」忘れてしまいます。

もう一個例え。

誰かから「待ち合わせ場所に来てないんだけど、まだ?」て催促の電話が来た時に

「それをきっかけに思い出せる」のが「物忘れ」

「待ち合わせしたことも思い出せない」のが「記憶障害」

と、いうふうになります。

記憶に関するトラブルは、認知症の症状のほんの一部ではあるんですが、なんとなく伝わりましたでしょうか。
日常生活がけっこう大変になりそうですね。

予防はできるの?

では、認知症を、治療や予防することはできないんでしょうか?

現在のところ、完璧に治したり、確実に予防する方法は見つかっておりません。

認知症の治療について

では、「どう言うふうに治療が行われるか」なんですが、

  • 進行をなるべく遅らせるための薬による治療
  • 体や脳を動かしたり、心を落ち着けるような治療
    (具体的には、軽い運動とか、手先を動かしたり、音楽を聴いたり)

そういった治療やケアを行うことで、

「その人らしさ」を保って「ご家族も穏やかに過ごせるように」「進行をなるべく遅らせる」

というのが認知症の治療と、ケアの基本となっています。

予防について

従来は「認知症は予防がめちゃめちゃ難しい」と言われてきたんです。
先ほどもあったように、「歳をとったらなりやすい」みたいなので。

ところが、最近は研究が進んできたようなので、僕も勉強しました!
その内容をシェアしていきたいと思います!

まず、おさらいなんですけど。

脳のゴミを、うまく排出できずに溜まってしまうのが原因じゃないか

という話でしたが、

このゴミが溜まり始めるのは、発症する20年〜25年前からだ、という研究があります。

なので、「比較的若いうちから」というか、【今から!】脳のゴミを溜めずに過ごせば、認知症になるリスクを減らせるって話ですね!

では、何に気をつけたら良い効果がありそうなのか。4つ挙げていきます。

①睡眠

眠っている間も脳は動いていまして、ゴミを押し流すための、大事なクリーニングタイムと言われています。

なので、「時間も十分で質の良い睡眠が大事である」と言うわけです。

②運動

有酸素運動を行うと、脳に酸素がたくさん送り込まれたり、血流がよくなります。
そうすると、老廃物を分解する酵素を増やすことが期待される、と言うことです。

筋トレも同時に行えば、身体にも脳にも介護予防になります。

しかも、しっかり身体を動かせば、よく眠れる、と言うおまけつきです(笑)

③食事

塩分のとりすぎは、脳の血管を傷つけてしまうリスクがあります。
また、「糖尿病になると、認知症を発症する確率が2倍以上になる」という調査結果があります。

なので、

生活習慣病を予防するつもりで食事に気をつければ、認知症予防にも繋がる

という感じでしょうか。

「バランスの良い食事」って話し出すとキリがないので、またの機会にしようと思います。

④脳トレとコミュニケーション

脳トレと言っても、日常生活の中でできることもあります。

「冷蔵庫の中身から献立を考える」とか。「散歩しながら景色を脳内実況する」みたいに、少し複雑なことを意識してやるのがポイントです。

絵を描くとか、楽器を弾くとか、手先も同時に動かすような活動も良いとされています。

コミュニケーションはそのままですが、

決まった人だけでなく、いろんな人と会う。

ご時世的に難しいところもありますけど、

「疎遠になった友達と電話してみる」とか

「店員さんとちょっとだけ雑談してみる」とか

だったらできるでしょうか。
これらの目的は、脳に良い刺激を与えることですね。

以上の4つ…どうでしょう?
意外と、できること多くないですか?
僕は結構ポジティブな気持ちになりました!

まとめ

では、今回の内容を軽くおさらいしてみます。

「認知症」というと、「アルツハイマー型」と言う種類のことを指すことが多いです。
原因は、脳がゴミをうまく排出できなくなって縮んでしまう、というのが有力です。

「認知症になるとどうなるのか」ですが、ほんの一例、記憶障害と言う症状が進むと、
「人と会う約束をしても、約束したこと自体を忘れてしまう」
みたいな感じで、日常生活に支障が出てしまいます。

認知症を完全に予防できる方法、というのは見つかっていませんが、
睡眠、運動、食事など、脳を活性化させるような生活を意識することが予防に繋がるのではないか?
と、最近の研究から言われるようになっています。

…と、いうわけで今回は認知症と、その予防について書いてみました。
僕が発信を始めた理由のひとつに「認知症をまず知ってもらいたい」と言うのがありまして、これをきっかけに興味をもっていただければありがたいです。

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