無資格の介護職は働けなくなる!?義務化される研修についてカンタン解説!【介護と資格】

目次

「誰でもできる仕事」

「介護は無資格でも働ける」
このことは未経験でも入職しやすいメリットを生み出してきた反面、「誰でもできる仕事」と言われてしまう原因にもなってきたのではないでしょうか。

一部ニュースでも取り上げられた通り、無資格の介護職に対して、とある研修が義務化されることになりました。
認知症患者増加への対応のためにも、介護職のスキルアップが急務!というわけですね。

今回はその研修について解説しつつ、初任者研修、実務者研修との比較も行います。
「どの研修が自分に最適なのか」考える際の参考になれば幸いです。

なるべくカンタン解説でいきますので、気軽に読んでください!

ITじぞう

無資格で働いてる人って多いの?

介護じぞう

全国的には1割程度みたいだけど、僕の職場だと3割くらいは
無資格だよ。

研修義務化への流れ

実はすでに始まってるんですね

厚生労働省は、2021年の介護報酬改定の際に「更なる介護サービスの質の底上げ」を目的として、
認知症介護基礎研修』の義務化をスタートさせました。

対象となるのは、医療・福祉の資格を持っていない介護職。

2021年4月から3年の経過措置期間、つまり準備期間を設けて、2024年4月には完全移行となります。

介護じぞう

現在無資格の人は、それまでに研修受けるか資格取るか決めてくださいね〜ってことです。

とはいえ、どんな研修なのか分からないと決められないですよね。

ということで、次項では

・費用はいくらかかる?
・期間はどれくらい?
・難しい?試験はある?

など、認知症介護基礎研修の内容についてみていきましょう。

認知症介護基礎研修とは?

これまた、すでに始まっているんですねぇ

認知症介護基礎研修とは、「認知症への理解と、ケアの方法論を学ぶ」ための研修です。

講義と演習とに分かれており、それぞれ180分。合計6時間で修了できます
日帰りでスパッと受けられる、ということですね。

eラーニングにも対応しているので、働きながらでも受講しやすい配慮がなされています。

費用は自治体によって変動がありそうですが、おおむね3,000円程度のようです。

ITじぞう

演習の内容やeラーニングへの対応なんかも考えると、
「いま介護施設で働いている人」が対象なのが分かるね。

介護じぞう

eラーニングでは簡単なテストがあるみたいだけど、修了試験は特にないんだね。

割と気軽に受けられる研修であることが分かったところで、他の選択肢。
初任者研修、実務者研修と比べてみましょう。

初任者研修、実務者研修との比較

特色出てますね〜

初任者研修

初任者研修は、前身となったヘルパー2級と同様「介護に必要となる基礎的な知識と技術の習得」が目的です。

ヘルパー2級と違うのは修了試験の存在。

この資格を取得すると「身体介護」を業務として行うことができるので、訪問介護などで働きたい場合には
「初任者以上が必須」となります。

費用はスクールによりけりですが、だいたい7〜8万円
1ヶ月程度で修了することができます。

実務者研修

実務者研修はまさに「介護福祉士になるための資格」です。
2016年度以降、実務経験ルートで介護福祉士を受験するためには必須の条件となりました。

修了試験の有無はスクールによるようですが、
期間にして3ヶ月半の間みっちり勉強する必要がありますね笑

費用は15〜20万円とお高めですが、無利子の貸付制度なども存在します。

他の2つと違い、サービス提供責任者になることができます。

認知症介護基礎研修

今回メインで取り上げている認知症介護基礎研修は、
費用や期間、eラーニングへの対応などお手軽なのが特徴的ですね。

その代わり、上級資格の受験資格や特定の業務につく資格が付与されるわけではない。

というわけで、
「介護職としての知識・スキルを最低限保障してくれる資格」
といった感じですね。

続いて、それぞれの研修をオススメする人をタイプ別に紹介してみましょう。

で、どれがオススメなの?

実務者研修がオススメな人

ズバリ、「介護福祉士になることを少しでも視野に入れている人」です。
受験資格の条件なので、オススメも何も…という感じですが。

最大のネックともいえる、15〜20万円の受験料ですが。
介護福祉士の資格手当の相場が1〜1.5万円と言われておりますので、順調に資格取得とあい成ればすぐに元は取れるでしょう。

この人たちに関しては、数年は介護職として働く意思があるでしょうから、貸付制度や補助金など最大限に利用するのも良いと思います。

初任者研修がオススメな人

介護福祉士は目指してないけど、介護の知識やスキルを身に付けたい人」です。

認知症介護基礎研修には無い、身体介助の技術や修了試験の存在がポイントです。
介護職以外にも、在宅で介護をされている方にも向いているかもしれません。
(その割には高くつきますけど)

個人的には、「ちょうどいい」より「中途半端」というイメージなので(ごめんなさい)…
介護職で資格が欲しい人は実務者研修→介護福祉士をつよくオススメします。

認知症介護基礎研修をオススメ(?)する

オススメというか…、
今のところ資格を取る気がない、または時間とお金を捻出するのが難しい人は、この研修が必修となるわけですね。

eラーニングなら時間と場所の縛りもないですし、場合によっては費用も施設が負担してくれたりして…?

現状の給与や待遇に不満がないのであれば、今まで通り無資格で働くのも全然アリだと思います。

まとめ

では今回の内容をまとめてみましょう。

・無資格の介護職に対して、認知症介護基礎研修の義務化が進められており、
 2024年4月に完全移行となる。
・研修は講義と演習(計6時間)からなり、認知症やケアについての基礎知識を学ぶ。
 eラーニングにも対応しており、受講料はおよそ3,000円ほど。
・初任者研修、実務者研修と比べると「はやい・やすい・試験がない」が特徴。
 その代わり介護福祉士の受験資格や特定の業務につく資格が与えられるわけではない。

いかがだったでしょうか。

「介護職続けるために金払うの!?」って、僕なら思ってしまいそうですが…汗

介護福祉士の受験資格も2016年から厳しくなり、試験自体も基準が見直されたり…。
介護職の資質向上が、急ピッチで進められている印象ですね。

人員不足の解消や処遇の改善も、このくらいスピーディーにやってくれないかな?
なんて僕は思いました笑

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

YouTube動画でも解説しておりますので、そちらもよろしくお願いします!


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