はじめに
介護福祉士筆記試験には、「似たような単語」「違いがわかりにくい用語」がたくさん登場します。
筆記試験には、’’ひっかけ’’がつきものなので、問題文や選択肢を読んで違いや特徴を捉える必要があります。
今回は、「関節」にまつわる病気として、
「膝関節症」と「関節リウマチ」のラク〜な覚え方を紹介します。

どちらも頻出です!
2つの病気の概要
まずは文字から2つの特徴をみていきましょう。
膝関節症
介福試験で出てくる「膝関節症」とは、正しくは「変形性膝関節症」といいます。



いわゆる、「歳とってひざを悪くした」ってやつだね。



寝たきりの原因にもなる、介護職にとっても重要な単語です!
膝関節症
→加齢や負担による関節の摩耗が原因で、膝を中心とした痛みや動作時の障害が起こる
関節リウマチ
「関節リウマチ」もよく聞く単語ですが、「リウマチ」と呼ぶことがほとんどかも。
関節リウマチ
→免疫異常が原因で、全身の関節に痛みや腫れが見られ、進行すると関節の破壊を引き起こす。/



どっちも「関節に痛み」が出る病気なんだね。



そうそう。
なので『関節の痛みに悩まされてる〇〇さんは、何の病気?』
みたいな設問で出題されるわけです。
ということで、次項では両者の「違い/共通点」を確認してみましょう。
違い/共通点
では、「膝関節症」「関節リウマチ」の特徴を、
原因・部位・発症しやすい人・痛みのタイミング・対処法・その他の特徴
で確認しましょう。


このようになります。
このままだと覚えにくいので、まずは「共通点」をピックアップ。


共通点は、
[発症しやすい人]→女性
[対処法] →冷やさない=温める
です。
ここは、「関節のトラブルはこう!」みたいに覚えちゃいます。



もちろん他にも色んな関節の病気があるんだよね?



はい。
でも、介福試験に頻出なのはこの2つなので、割り切って覚えちゃいましょう!
共通点をおさえたところで、次は「違い」を
[原因・痛みのタイミング・他の特徴]に絞って確認しましょう。
膝関節症 関節リウマチ
[原因] 加齢→関節すり減り 免疫異常
[痛み] 動作時 安静時にも
[特徴] 内反=O脚 朝に「こわばり」
こんな感じ、[部位]が抜けてますが、
「膝関節症」→「膝に発症」と簡単に想像できますので、わざわざ覚えなくてもOK!
+マーカーを引くとしたら、
膝関節症 関節リウマチ
[原因] 加齢→関節すり減り 免疫異常
[痛み] 動作時 安静時にも
[特徴] 内反=O脚 朝に「こわばり」
こんな感じ。
「内反=O脚」がわかりにくいですね。
ここは、
日本人は「O脚=ガニ股」が多い→「Oと内は、何となく似てる」→「O=内」
→日本人には「O脚=内反」が多い(試験に出やすい)
みたいに、イメージで覚えちゃいましょう!



無理やりだな!



受かればいいんだよ…試験に!!
極端な考え方ではありますが、マジで「試験に合格しなければ勉強する意味ない」ので、そこは割り切って勉強することをオススメします。
まとめ+確認問題
最後に、今回の内容をカンタンにまとめてみましょう。
「膝関節症」「関節リウマチ」の共通点
[発症しやすい人] 女性
[対処法] 冷やさない=温める
「膝関節症」「関節リウマチ」の違い
膝関節症 関節リウマチ
[原因] 加齢→関節すり減り 免疫異常
[痛み] 動作時 安静時にも
[特徴] 内反=O脚 朝に「こわばり」
となります。
これを踏まえて、最後に「○×」で確認問題を解いてみましょう!
関節リウマチは軟骨の老化によって起こる。
→×です!関節リウマチの原因は免疫の異常です。
(膝関節症に関して)
肥満のある人には積極的に階段を利用するように勧める。
→×です!関節のすり減りが原因なので、負担を避けるのが正しいです。
(関節リウマチに関して)
食器を洗うときは、ぬるま湯を使うように勧める。
→○です!どちらも「冷やさない/温める」が正しい対処法です。
おわりに
今回は「膝関節症」「関節リウマチ」を一緒に覚えてみました。
勉強のお供にしてもらえたら嬉しいです!
動画でも解説しています↓
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