はじめに
介護福祉士筆記試験には、たくさんの「病名」が登場します。
今回は、そのなかから「パーキンソン病」をピックアップして
・病気の概要
・出題ポイント
・過去問
の解説をしていきます。

病名のなかでは細かいところまで問われることが多いです!
では早速はじめましょう!
パーキンソン病の概要
パーキンソン病を一言で表現すると、
脳の異常が原因→主に運動機能に障害が現れる進行性の疾患
です。



進行性って何?
「進行性の疾患」とは、
徐々に症状が進行していく=治療しても完全に治ることはない
病気のことを言います。
と、いうことは



どんな症状が、どんな風に進行していくのか?
が試験で問われることになるわけです。
次項では、パーキンソン病の出題ポイント
1)パーキンソン病の4大症状
2)ホーエン・ヤール重症度分類
を解説します。
出題ポイント
1)パーキンソン病の4大症状
前述の通り、パーキンソン病は「脳の異常→運動障害」という病気でした。
この「運動障害」4つ=「4大症状」が、パーキンソン病の主な症状→試験によく出る
というわけです。



厳密にいうと「運動障害以外の症状」もあるのですが、介福試験ではそこまで勉強する必要はないでしょう。


基本的に、これらの単語が出てきたときに



むむ!これはパーキンソン病!
となればOKなんですが…
注意したいのが、「寡動・無動」です。
『寡』は『すくない』という意味なので、症状の進み方としては
寡動(すくない)→無動(ない)
の順番になります。



テキストなんかでは「無動・寡動」という表記がほとんどなので、一応補足しておきます。
パーキンソン病は「進行性」の病気
「寡動→無動」=『徐々に動作が少なくなる』
みたいに覚えておくと良きかもしれません。
ホーエン・ヤール重症度分類
概要の説明で



どんな症状が、どんな風に進行していくのか?
が試験で問われることになるわけです。
とか言いましたが、2つ目の出題ポイント=「どんなふうに進行していくのか?」
を、視覚的に表した物差しが「ホーエン・ヤール重症度分類」です。





…これを丸暗記しろと?



それは流石に厳しいので、僕の方で要点だけにダイエットさせました。


はい、だいぶスッキリしましたね。
覚えるポイントを書き出していくと…
ステージ1→「片側」に症状
ステージ2→「両側」に症状
ステージ3→「姿勢保持障害」
ステージ4→歩行が「困難」
ステージ5→歩行が「不可能」
こんな感じ。



まさに病気が進行していくイメージだね。



そうそう。
「両側」「姿勢保持」「困難」→これらのワードを順番に並び替えることができればOKです!
ここまで、パーキンソン病の出題ポイント
1)パーキンソン病の4大症状
2)ホーエン・ヤール重症度分類
を解説してきました。
最後に確認がてら過去問を解いてみましょう!
過去問


パーキンソン病の主な症状に関する出題ですね。
ご丁寧に「寡動」と「無動」をバラして、ちょうど5つに分けてくれています。



逆にいうと「パーキンソン病以外の症状」が紛れてないのでラッキーとも言える。



「言葉の意味」に注意しながらと言えてみてください!
↓
↓
↓
正解は…


[5姿勢保持障害]です。
「姿勢」や「歩行」「転倒リスク」→これらの要素が含まれるのは「姿勢保持障害」です。



4大症状の「〇〇」を、具体的にいうと例えば?
みたいに聞かれても大丈夫なようにしておきましょう!
おわりに
というわけで、今回はパーキンソン病についての解説でした。
最後に今回のクソ簡単なまとめです。
パーキンソン病は…
・一言で言うと「脳に異常→運動障害→徐々に進行」な病気
・出題ポイントは
1)4大症状
→「寡動・無動」「振戦」「筋固縮」「姿勢保持障害」
2)ホーエン・ヤール重症度分類
→「1:片側に症状」「2:両側に症状」「3:姿勢保持障害」「4:歩行困難」「5:歩行不可能」
となります!
ポイントを押さえてラク〜に勉強しましょう♪
動画でも解説しています↓
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